2017年11月29日(水)の手紙

2017年11月29日(水)

『だから、立っていると思う者は、倒れないように気をつけるがよい。』コリント人への第一の手紙10章12節


世の尊敬を集めていた著名人が、不祥事を起こすことが珍しくなくなった。
そんなことが度々起こるので、私たちはがっかりこそすれ、もはや驚いたりはしない。

ところで、有名人であれ、自分の身近な人であれ、誰かが道徳的な過ちを犯したと知ったとき、私たちのとるべき正しいリアクションとは何だろう。
それはまず、自分を顧みることだ。

誰かがやったということは、誰にでもやる可能性があるということを決して忘れてはいけない。
油断は弱さを倍増させることになる。
人が罪を犯すのを見るなら、自分の危うさにも気づかなければならない。

パウロは、イスラエルの民が荒野を旅したときに不従順だったことを振り返り、彼らの過ちから学び、同じ過ちを犯さないようにしなさいと、コリントの人たちに勧めている。
過去の過ちに焦点を絞るのではなく、現在のうぬぼれに注意するようにと、「立っていると思う者は、倒れないように気をつけるがよい」と教えた。

著名人の罪を知ると、みんなは首を横に振って非難するけれど、その首を縦に振って「はい、私も同じことをする可能性があります」と言い、うなだれて祈るなら、これこそ有益だ。
また、倒れてしまった人や、自分は立っていると思っている人のためにも祈れる人になりたい。

高ぶりは破滅に先立ち、心の高慢は倒れに先立つ(箴言16:18)。
God Bless You!!

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