2012年7月8日(日)

2012年7月8日(日)


『あなたは、これらの言葉に励まされて、信仰と正しい良心とを保ちながら、りっぱに戦いぬきなさい。ある人々は、正しい良心を捨てたため、信仰の破船に会った』テモテへの第一の手紙1章19節


死刑囚監房に、ひとりの男がいる。
彼の生まれはユダヤ人。テント作りを生業としていた。
召命を受けて、イエス様の弟子となった。

彼の命の日々は、限られている。
死刑が迫っているこの男を支えているのは、一体何なのか。

そんな彼に、幾つかの質問をしたい。
家族はいるのですか、パウロ?

…私に、家族はいない。
健康状態はどうですか。

…さんざん鞭打たれて、身体は消耗している。
何か、賞を受けた事はありますか。
…この世では、なかった。

それでは、あなたには何があるのですか、パウロ。
…身の回りの品ひとつない。家族もいない。
どんな大事なものを持っているのですか。

…私には信仰がある。それが私の持っているすべてだ。
だが、それが私の必要なすべてでもある。
私はずっと信仰を守り続けてきた。

パウロは独房の壁に背をもたせて、微笑んでいる。

God Bless You!!


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