2012年6月3日(日)

2012年6月3日(日)


『わたしは貧に処する道を知っており、富におる道も知っている。わたしは、飽くことにも飢えることにも、富むことにも乏しいことにも、ありとあらゆる境遇に処する秘けつを心得ている』ピリピ人への手紙4章12節


その牢獄を覗いて、自分の目でパウロを確かめて欲しい。
弱々しく、背を丸め、ローマ兵の看守によって腕は鎖でつながれている。

神の弟子である彼の姿を見て欲しい。
まったくの無一文。
家族もない。財産もない。
目が悪く、消耗しきっている。
まるで英雄には見えない。
英雄らしくも聞こえない。

彼は自分の事を、歴史上一番ひどい罪人だと言っている。
彼はクリスチャンの指導者となる前は、クリスチャンを殺害する者だった。
心がひどく重い時は、パウロのペンも紙の上を引きずるように重くなった。

彼は言った。「私は、本当にみじめな人間だ。誰がこの死のからだから、私を救い出してくれるのだろうか!!」と。

どれだけ長いこと、パウロはこの疑問を凝視していたのだろう。
それは、神のみが知っている。

だけど、彼はやがて、世の道理を退ける勇気を見いだし、こう書き記したのだ。
「わたしたちの主イエス・キリストによって、神に感謝すべきかな」と。

そして私達も告白しよう。
たとえどんなにみじめな夜を過ごしても、朝には告白しよう。
どんな恐れの中にあっても、勇気を持って告白しよう。
不安に押しつぶされそうになっても、立ち上がって宣言しよう。

「わたしたちの主イエス・キリストによって、神に感謝します!!」と。

God Bless You!!


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