2012年5月8日(火)

『あなたがたがさばくそのさばきで、自分もさばかれ、あなたがたの量るそのはかりで、自分にも量り与えられるであろう』マタイによる福音書7章2節


私達は、ある人が今朝、やたらと不機嫌なのを責めるが、その人が昨日、どんな精神的打撃を受けたかは知らない。
ある女性が、足を引きずって歩くと言って裁くが、靴の中に画びょうがあるのは見えない。
その目に恐れが浮かんでいるのを馬鹿にするが、彼がどれだけ多くの矢をよけ、石つぶてをかわしてきたかは想像もつかない。

あの連中はうるさく騒ぎ立てすぎるって？
もしかしたら、また無視されるんじゃないかと不安でたまらないのかも知れない。
あいつらは臆病すぎるって？
また失敗するのが恐いのかも知れない。
ぐずぐずしすぎるって？
この前、急いでいて転んだからかも知れないじゃないか。

あなたが知らないだけだ。
昨日の歩みに連れだってくださったお方だけが、人を裁く事ができるのだ。

私達は昨日の事を知らないだけじゃなく、明日の事も知らない。
私達は、まだ書きあげていない章のある本を批評したりするだろうか。
画家がまだ絵筆を握っているのに、その絵の評価をくだしたりするだろうか。

神の働きが完成しないうちに、ひとつの魂を退けてしまう事ができるだろうか。
だから早とちりして、裁いてはいけない。
諦めてはいけない。
あなたの人生はまだ完成してはいない。
今日が駄目でも、明日も駄目とは限らない。
イエス・キリストが来るまでに、完成させてくださる事を私は堅く信じている。

God Bless You!!