5月3日(土)

5月3日(土)

『そのうちのひとりは、自分がいやされたことを知り、大声で神をほめたたえながら帰ってきて』ルカによる福音書17章15節


こんな話を聞いた事がある。

社会生活にうまく適応できずに、だらしない格好をした若者が、大きな伝道集会でキリストを信じた。
彼は、相変わらずひどい格好をしていたけれど、キリストの愛を一身に浴びて、教会の礼拝に出席し続けた。

彼は、基本的な身だしなみや礼儀作法も知らず、細々とした助けや教えが必要だった。
だけど、救い主に対する抑えがたい愛の持ち主だった。

ある日曜日の後、彼は、牧師のそばに当惑ぎみの表情をして駆け寄り、こう言った。
「ずっと考えているんだけど、どうして僕なんだろう」。
「ああ、彼も文句言いのクリスチャンになってしまったのか」と牧師は思った。

すると、「僕より立派で頭の良い人は世の中にはたくさんいるのに、神様はどうして僕を選んでくださったんだろう」と、手を叩きながら嬉しそうに言うのだった。

牧師は、長い間、自分を含めた多くのクリスチャンが、試練の時に、「どうして私なの?」と口走るのを聞いてきた。
だけど彼は、同じ質問を、神様の恵みに関してしていたのだ。
牧師にとって、そんな人は初めてだった。

伝道集会で、多くの人が救われた。
だけど、彼のように「どうして僕なの?」と謙虚に問う人は何人いただろう。
私達も、こう言えるようになりたい。

God Bless You!!

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