5月24日(火)の手紙


2016年5月24日(火)

『人がその友のために自分の命を捨てること、これよりも大きな愛はない』ヨハネによる福音書15章13節


オーストラリアのメルボルンには、戦場に散った人々を偲ぶ戦没慰霊堂がある。
第一次世界大戦の後に建てられ、その後の戦争で戦地に赴いた人達の功績を称える場所にもなった。

そこは、兵士の思いと勇気を偲ぶにふさわしい美しいところだ。
建物の中には、「これよりも大きな愛はだれも持っていません」と聖書の御言葉が刻まれている。

毎年11月11日午前11時には、太陽の光が鏡に反射して石に刻まれた「愛」という文字を照らす。
自らの命を捧げた人達に向けた、感動的な賛辞の言葉だ。

私達は、自由のために我が身を犠牲にしてくれた人達の功績を称えるけれど、石に刻まれた聖書の御言葉には、もっと大きな意味がある。

イエス様は、この世の罪のために十字架につけられる前夜、「人がその友のために自分の命を捨てること、これよりも大きな愛はない」と弟子達に語られた。
イエス様の死は、政治的抑圧からの解放ではなく、私達の罪を贖うためだった。
私達により良い暮らしをさせるためではなく、永遠の命を与えるためだった。

祖国のために命を捧げた人々を偲ぶのは、大切な事だ。
だけど、それ以上に、滅びゆく世のためにご自分の命を捨ててくださったキリストを称える事を、決して忘れてはいけない。
まさに、これよりも大きな愛はないのだから。

God Bless You!!

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