4月16日(水)

4月16日(水)

『そこで、あなたは若い時の情欲を避けなさい。そして、きよい心をもって主を呼び求める人々と共に、義と信仰と愛と平和とを追い求めなさい』テモテへの第二の手紙2章22節


ギリシャ神話によると、セイレン(海の妖精)は、地中海沿岸のある地域に住んでいた。

船が通り過ぎると、セイレンは非常に魅惑的に歌うので、船乗り達は美しい調べに引き寄せられて水中に飛び込み、溺れ死ぬのだった。

オデュッセウスは、その地域を通らなければならない船に乗っていたけれど、その歌の誘惑の力を十分に意識していたので、ロープで自分自身をマストに縛り、セイレンの歌が乗組員の耳に入らないように、ロウで耳をふさぐように命じた。

この予防策のおかげで、オデュッセウスと乗組員達は、海の妖精に屈せずに航行する事ができたのだ。

これは、寓話に過ぎないけれど、真理を突いている。
クリスチャンは、悪への誘惑に抵抗するために、十分な準備をすべきだ。

まず罪を嫌悪すべきだろう。
罪の誘惑に屈しない事に本気になり、誘惑されてみたいという気持ちを断固として拒絶しなくてはいけない。

克服しきれずに、繰り返してしまう罪があるだろうか。
もしあるなら、抜本的な方策が必要だ。
自分が引き込まれそうな誘惑は、すべて避けて通るべきだ。

罪と真正面から戦って勝てると思っているなら、それは大きな間違いだ。
私達は、いとも簡単に罪の誘惑に陥ってしまう。
なぜなら、心の底では、その罪を愛しているからだ。

誘惑に対する最善の予防策は、パウロが若いテモテに与えた警告に、素直に耳を傾ける事だ。

それは、当時の社会に適した忠告だったけれど、今日もなお役に立つ忠告だ。
更に言えば、誘惑を避ける最善の方法は、神様に向かって逃げ込む事だ。
「逃げるが、勝ち」と言うけれど、どこに逃げるかを注意しなくてはいけない。

God Bless You!!

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