3月29日(土)

3月29日(土)

『だから、立っていると思う者は、倒れないように気をつけるがよい』コリント人への第一の手紙10章12節


ひとりのスタントマンが、特製の鉄のドラム缶でナイアガラの滝を下る事に成功した時の様子を語った。
彼は、軽傷を負っただけで生き延びれたのは、その離れ業の途方もない危険性を認識して、万全の準備をしていたからだと言った。

数年後、彼は道を歩いていて、路上に捨ててあったオレンジの皮に滑り、転倒して脚を骨折してしまった。
彼は病院に運ばれたけれど、この怪我が原因の合併症で亡くなってしまった。

危険なナイアガラの滝を下って助かったのに、路上を歩いていて大怪我をするなんて、考えられるだろうか。
彼は、安全であるはずの場所だったので、危険への備えができていなかったのだ。

ナイアガラの滝のすさまじい水の流れのように、唸り声を上げて襲いかかる大きな誘惑には負けなくても、小さく、取るに足らない出来事に、足元をすくわれる事がある。

なぜだろう。
要するに、不注意で、危険が潜んでいる事に気付かないからだ。
私達は、自分は大丈夫だと思いがちだけれど、それは大間違いだ。
大抵の場合、倒れる時は、自分が強いと思っている時だ。

だから、誘惑を寄せ付けないように、細心の注意をしなくてはいけない。
勿論、街を歩いている間中、気を張り詰めている必要はないだろう。
だけど、時には歩みを止めて、ふと足元を見る必要はある。
「オレンジの皮」には、要注意だ。

God Bless You!!

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