2021年2月8日(月)の手紙

2021年2月8日(火)


『すると主は言われた。「もしあなたがたに、からし種ほどの信仰があれば、この桑の木に『根元から抜かれて、海の中に植われ』と言うなら、あなたがたに従います。」ルカの福音書17章6節


ベイルートに住むアッカド師からこのようなレポートが届きました。

レバノンの人口は350万人。
キリスト教徒とイスラム教徒が半々の小国で、外国からの攻撃を受けることがよくあり、戦火が絶えません。

1972年の開戦で、多くのキリスト教指導者たちが国を離れ、欧米へ逃れました。
開戦後、私もすぐに妻と子どもたちを連れ、陸路で、妻の国スイスへ逃げられるように準備をしました。
空港が閉鎖されていたので飛行機は使えませんでした。

そんなある日、人でごったがえすベイルードを幼い息子と歩いていると、突然近くで銃撃戦が始まったのです。
人々は散りぢりに逃げまどいました。
私は息子のことを思って努めて冷静にふるまいました。

銃声がやんだとき、息子を見て言いました。
「こわかっただろう。」
「ううん。」
「どうして?」
「だって、お父さんがぼくの手をずっと握っていてくれたんだもの。」

このとき、私は大切なレッスンを学びました。
どんな状況でも主がともにいてくださるならば恐れることはないと。
それで私は、レバノンにとどまることにしたのです。

God Bless You!!


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