2021年2月10日(水)の手紙

2021年2月10日(水)


『まして神は、昼も夜も神に叫び求めている、選ばれた者たちのためにさばきを行わないで、いつまでも放っておかれることがあるでしょうか。』ルカの福音書18章7節


とある県の山奥の村に住むお婆さんが、町へ買い物に出かけました。
村には店が一軒もないので、食べ物や生活用品がなくなる前に買い込まなければなりません。

久しぶりの買い物で、荷物は背負いかごにいっぱいになってしまいました。
野良仕事で慣れているとはいえ、長時間歩いていると相当にこたえます。

村に向かって歩いていると、ちょうど町から村へ行く荷馬車が通りかかりました。
「やあ、婆ちゃん、ようがんばるな。疲れたろう。後ろに乗んなよ。」
「ありがとう。申し訳ないのう。」

「よっこらしょ」と言って、お婆さんは荷馬車の後ろに腰かけました。
「ああ、らくちん、らくちん。」

重い荷でくたびれた足から、だんだんと疲れがとれてきました。
しばらく行って業者は、お婆さんはどうしているかと思い、後ろを振り返りました。
驚いたことにお婆さんの背中には、あの重い荷物がそのままありました。

「婆ちゃん、なんで荷物、おろさないんだ。そんなことじゃ、ちっとも楽にならんぞ。」
「ええ、でも、こうして乗せてもらっているだけでありがたくてね。
せめて自分の荷物ぐらい自分で背負ってなくちゃ。」

こんな間違いをしていませんか。

God Bless You!!


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