2021年12月3日(金)の手紙

2021年12月3日(金)


『その広さ、長さ、高さ、深さがどれほどであるかを理解する力を持つようになり、人知をはるかに越えたキリストの愛を知ることができますように。』エペソ人への手紙3章18節、19節


私たちが身も魂もゆだねるお方、イエス・キリストの愛は、人知をはるかに越えたものです。
あの十字架にまで現された主キリストのご愛は、人間の知恵、知識をはるかに越え、ときには人間の推理の及ばないほどに卓越したものです。

しかし、人間は愚かです。
神の人知を越えた愛を知る前に、自分自身をみつめ、自分の弱さ、罪の深さにたじろぎ、神の愛、キリストのご愛を制限してしまうのです。

パウロは聖霊によって、人知をはるかに越えたキリストの愛を知ったのです。
エペソ人への手紙の中に、その一部が書かれています。

第一に、その広さ。
キリストの愛はユダヤ人だけでなく、遠く異邦人にまで及んでいます。
キリストのご愛は人種を越え、民族を越え、すべての人に及んでいます。

どのような義人にも、また反対に、罪の中にいる人々にも及んでいるのです。
キリストの愛よりもれている者はひとりもいません。

第二に、その長さ。
これは、主イエス・キリストのご愛の無限に続もの、その愛の忍耐の限界を語っています。
それは、限りないものです。

「永遠の愛をもって、わたしはあなたを愛した」と。
主イエス・キリストが弟子たちを愛して、「最後まで」愛されたように、私たちにも、最後までの愛を傾けてくださっているのです。

第三に、その高さ。
キリストの愛は、罪人を神の子の栄光にまで引き上げる愛です。
キリストとともに生かし、ともによみがえらせ、ともに天の所にすわらせてくださる愛なのです。

これは、罪の泥沼に沈んでいた者を洗いきよめて、キリストとともに栄光の座につかせてくださることをいっています。

第四に、その深さ。
神の愛はキリストを通して、人間の堕落のどん底にまで届いています。
その深さは、人間のことばでは形容できません。

サマリヤの女を更生させ、姦淫の女を赦し、きよめたもう愛、人の心の深淵にまで届く愛です。
それを、主イエス・キリストは十字架の上に現してくださいました。

十字架の上に現されたキリストの愛の広さ、長さ、高さ、深さ。
その愛よりもれている者はなく、その愛の及ばぬところはないのです。

ギリシヤ語には「愛」ということばに、少なくとも三種類あります。

その第一は「エロス」です。
これは「肉欲的な愛」をいいます。

第二は「フィリア」。
これは「人情的な愛」をいいます。
親子の愛、夫婦の愛、兄弟の愛はそれです。

第三には「アガペー」。
これは聖き愛、与えて惜しまぬ愛をいっています。
神の愛、キリストの愛はみな、これです。
それは「贖罪愛」ともいいます。

私たちは今や、このキリストの愛の焦点に置かれているのです。
私たちは悔い改めるだけでなく、十字架に示されたキリストの愛を堅く信じることが大切です。

God Bless You!!


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