2021年1月15日(金)の手紙

2021年1月15日(金)


『わたしは、地上に火を投げ込むために来ました。火がすでに燃えていたらと、どんなに願っていることでしょう。』ルカの福音書12章49節


中国で毛沢東が独裁者として権力を握っていたころの話です。

浙江省の労働大隊が、古い家を壊したところ、一冊の古い聖書が出てきました。
初めて見るその本を開くと、あちこちにアンダーラインが引かれていたので、手にした者が、そこだけを大声で読み出しました。

当然文章は断片的でしたが、それでも、「イエスを信じる者は救われる」ということが理解できました。

この100人ほどの大隊の中に、忠実な働きぶりで知られる二人の男がいました。
二人はクリスチャンでしたが、信仰告白をすれば難しい状況になると思われたので、誰にも知られないようにしていました。

大隊の多くの者が聖書に興味をもち、持ち帰ったその古い聖書をもっと読みたいと言いました。
そこで、興味のある者たちが集まって、聖書の読み聞かせをすることになりました。

ヨハネの福音書から読み始め、なんと一時間以上も読み続けられました。
そして、ついに19章の十字架のところにきました。

それまで真剣に聞いていた者たちの目から涙が流れてきました。
二人の隠れたクリスチャンも、主の前におけるあかし人として不忠実であったことを悔い改めて泣き出しました。
そして意を決すると、それぞれ自らの信仰を仲間たちに告白し、あかしをし始めたのです。

「私は今まで黙っていましたが、すでにキリストを信じて救われた者なのです。」

仲間は彼らに危害を加えるどころか、二人を変えたキリストについて次々と質問してきました。
そして、二人の生涯に大きな影響を与えたキリストをもっと知りたいと言いました。
そのとき以来、 そこでは、一冊の聖書を中心にして、主を求める者たちが集まるようになったのです。

God Bless You!!


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