2020年9月6日(日)
『ですから、あなたがたはこう祈りなさい。「天にいます私たちの父よ。御名が聖なるものとされますように。御国が来ますように。みこころが天で行われるように、地でも行われますように。私たちの日ごとの糧を、今日もお与えください。私たちの負い目をお赦しください。私たちも、私たちに負い目のある人たちを赦します。私たちを試みにあわせないで、悪からお救いください。」』マタイの福音書6章9節～13節
大いなる信仰は、大いなる放棄を生みます。
放棄とは何でしょうか。
それが何であるかを理解できたら、おそらくもっとうまくそれをつかむことができるでしょう。
放棄とは気にかかるものをすべて手放すこと。
放棄とは必要を何もかも捨て去ることです。
これには霊的な必要も含まれます。
これはたやすく理解できることではないので繰り返します。
放棄とは、霊的な必要のいっさいを永遠に棄てることなのです。
すべてのクリスチャンには霊的な必要があります。
けれども、自分を棄てて主にゆだねている信仰者は、もはや霊的な必要を意識するという贅沢にふけることはありません。
むしろ、自分自身を完全に神におゆだねしているのです。
放棄がすべてのクリスチャンに対して説き勧められてきたことを、あなたは理解しているでしょうか。
日々の生活において、すべての外的で実際的な事柄に関して放棄がなされなければなりません。
その次は、内的で霊的なすべてのことに関しても放棄がなされなければならないのです。
主のもとに来て、すべての心配事をそこで捨て去ることを始めなければなりません。
心配事はすべて神の御手にゆだねられます。
あなたは自分を忘れ、その瞬間から神のことだけを思うようになります。
長きにわたってこのことを行いつづけることで、あなたの心は何ものにもとらわれなくなります。
あなたの心は自由に平安になるのです！
放棄を実践するにはどうすればいいのでしょうか。
日々、時々刻々、実践することです。
放棄の実践は、あなたの意思を神のみこころの中で失うことを継続すること、意思を神のみこころの深みに投じ、永遠に手放すことなのです！
では、どうやって始めたらいいのでしょうか。
まず、個人的な願望が心に浮かんだらすぐに焦点を定め直すことから始めましょう。
その個人的願望がどれほどよいものであっても、どれほど役立ちそうに見えてもかまいません！
放棄は、自分自身に完全に関心がなくなるところまで達しなければならないからです。
そうやって自分を捨て去ることから、すばらしい結果が生まれると確信できます。
実のところ、こうした態度の結果として、想像できないほどすばらしい段階に達することになります。
あなたの意志は完全に自分から解放されて、神のみこころに自由につながるようになるのです！
あなたは神が願われること、すなわち永遠に願われることだけを願うようになります。
どんなことでも、どこから来ることでも、生活にどう影響することであっても、すべてのことにおいて主が望むことにただお任せすることで、自らを放棄するようになりましょう。
放棄とは何でしょうか。
それは、過去を忘れること。
未来を主の御手に託すこと。
現在を十二分に完全に、あなたの主にささげることです。
放棄は、今この瞬間にたとえどんなことがあっても、この瞬間に満足していることです。
あなたが満足しているのは、その瞬間に何が起ころうと、そこにはあなたのための神の永遠のご計画があるということを確かに知っているからなのです。
あなたは、その瞬間があなたの人生のための神のみこころの完全で絶対的な表明であることを、常に知ることになります。
主がしてくださることだけでなく、主がなさることへの反応も明け渡しましょう。
あなたはイエス・キリストの深みにまで達したいと願っているでしょうか。
主を知るというこの深い状態に入りたいと願うなら、より深い祈りだけでなく、生活すべての領域における放棄を知ろうと努めなければなりません。
これはつまり、主との新しい関係が一日二十四時間、完全に主に明け渡して生きることにまで広がっていく、ということです。
神に導いていただくように、神に扱っていただくように、自分自身を明け渡すことを始めましょう。
たった今から始めようではありませんか。
神を経験するという内面的な生活だけでなく、すべての状況を神からのものとして受け入れる外面的な生活との両方において、神が喜ばれるとおりのことを行っていただくようにあなた自身を明け渡すのです。
ジャンヌ・ギュイヨン
ああ、何も持たず、何者でもなく、栄光の生けるキリストよりほかには何も見ず、この世に対する主の目的以外に何一つ注意を払うことがないのは、なんという喜びであろうか。
ジョン・ダービー
a:90 t:1 y:0