2020年6月7日(日)の手紙

2020年6月7日(日)


『私は自分が信じてきた方をよく知っており、また、その方は私がお任せしたものを、かの日まで守ることがおできになると確信しているからです。』テモテへの手紙1章12節


私は、何年も灯台を守ってきた善良な夫婦のようなものだ。

あるとき、灯台を訪れた観光客が果てしない大海原に張り出した窓の外を見ながら、訊ねた。
「夜、嵐が来て、大波が灯室まで打ちつけてくるときは恐ろしくないですか。
灯台が丸ごとそっくり流されてしまうんじゃないか、と怖くなりませんか。
ぼくだったら、逆巻く大波の真っ只中で、か細い灯台に自分の身をゆだねるなんて、きっと怖くてできないですね」。

妻は、そんなことは考えたこともない、と答えた。
ここでもう長いこと暮らしているので、離れた岩の上でも本土に住んでいたときと同じように安全に感じられるのだ、と。

夫のほうは、ハリケーンで激しい風が吹きつけてくるときに不安を感じないか、と聞かれて、こう答えた。
「ええ、不安になりますよ。灯心がきちんと切りそろえられて明かりが燃えつづけるかどうかね。
一隻たりとも船が難破することのないように」。

灯台の安全や自分自身の個人的な安全確保に関する懸念については、彼はいっさい乗り越えていたのだった。

すっかり成長したクリスチャンも同じだ。
彼は謙虚にこう言うことができる。
「私は自分が信じてきた方をよく知っており、また、その方は私がお任せしたものを、かの日まで守ることがおできになると確信しているからです」。

今後は、誰からも疑いや疑問で悩まされないようにしよう。
私は自分のたましいの内に聖霊の真理と力の証しをもっており、あなた方の巧妙な論法は何一つ受けつけない。

私にとって、福音は真理である。
もしもそれが真実でなければ、私は消滅してしまってもかまわない。
私は自分のたましいの永遠の運命を福音の真理に賭けているが、そこには何の危険もないことを知っている。

私の唯一の関心は明かりを灯しつづけることであり、それによって他の人々に恩恵を与えたいということなのだ。

チャールズ・スポルジョン


ああ、イエスよ… 主は泉、
深く甘やかな愛の源泉!

私は地を流れるその水を飲んできたが、
天においてさらに深く味わう。

そこでは、大海原にあふれるほどに
主の恵みが豊かに広がり、
栄光が、インマヌエルの地に満ち満ちている。

サミュエル・ラザフォード


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