2019年6月18日(火)の手紙

2019年6月18日(火)


『いなご、あるいは、バッタ、その若虫、噛みいなご、わたしがあなたがたの間に送った大軍勢が食い尽くした年々に対して、わたしはあなたがたに償う。』ヨエル書2章25節


失われた時間は、厳密な意味では決して元に戻ることはありません。
時は過ぎ去ります。
そして、過ぎ去った時間を元に戻すことなど全く不可能です。

このことを考えると、歳月がいなごによって食い尽くされることがなかったことを知り、あなたは驚くはずです。
言うまでもなく、実際には歳月をかけて成った実がいなごによって食い尽くされました。
しかし神は、無駄にされたと思われる祝福を回復し、過去において熟さなかった果実を熟させることのできる、不思議で素晴らしい方法をもっておられるのです。

主は「できるなら、と言うのですか。
信じる者には、どんなことでもできるのです」と言われます。

神には驚くべき奇跡を起こすことのできる不思議な力があります。
だれがあの貪り食ういなごの餌食になったものを元に戻すことができるでしょうか。
神のみが不可能と思えることを成し遂げることができる方です。

「食い尽くした年々に対して、わたしはあなたがたに償う」。
これが神の恵みの約束です。

神は幾年もの悲しみを償うことができます。
そして、悲しみの年月はかえって、あなたにとって感謝すべきものになるのです。

神は暗闇から輝く太陽の光を搾り出してくださいます。
苦難の炉の中に、喜びのパンが神の恵みによって用意されます。
いずれ、あなたはこれまでの悲しい出来事について神に心から感謝できるようになるのです。

私はある熱心なキリスト者の女性にこのことを話しました。
彼女は何年もの長い間あることについて助けを求め、あらゆることを試みたというのです。

私は彼女とともに祈り、熱心で思いやりのある彼女の夫や牧師もその女性を励まし、その心を慰めようとしました。
しかし、彼女は頑なにそれらを拒んだのです。

ある日、喜ばしいことに、彼女から一通の手紙を受け取りました。
そこには「主が私の牢の扉を開けてくださいました。
私の奴隷状態は終わりました。
体はまだ病の身ですが、それは問題ではありません。
私の心は元に戻ったのです」とありました。

まさに主は私たちを奴隷状態から解放できる方であり、その力を十分にもっておられる方なのです。

十年あるいは二十年もの長い間、失望の犠牲になっている親しいキリスト者がいます。
しかし、時が満ちると、この約束がそれぞれの人生の歩みの中で見事に実を結び、実現するのです。

神は「食い尽くした年々に対して、わたしはあなたがたに償う」と言っておられるからです。

God Bless You!!


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