2019年5月5日(日)の手紙

2019年5月5日(日)


『あなたの手がなし得ると分かったことはすべて、自分の力でそれをせよ。あなたが行こうとしているよみには、わざも道理も知識も知恵もないからだ。』伝道者の書9章10節


「『今日か明日、これこれの町に行き、そこに一年いて、商売をしてもうけよう』と言っている者たち、よく聞きなさい」。

このヤコブのことばにしばし耳を傾けることにします。
彼らには多くの時間があり、何事も自分の思うままに選択ができ、どこへでも行くことができます。
町に入ることもでき、ある程度予定を立て、その町で一年間滞在することも可能です。

言うまでもなく、彼らにとって一年というのは小さな問題です。
もし望めば、もっと長く滞在することも可能です。
三年、七年、あるいは十四年間の借家契約を結ぶこともできます。
少なくとも、彼らはそうできるのが当然であるかのように口にします。

彼らは商売に従事し、金銭的利益を得るために町に出かけます。
間違いなくそうできると確信しています。
彼らは病床に伏せることはなく、事故や病のために市場に行けなくなることも、あるいは、手広くは商売ができなくなるのでは、などと少しも心配していません。

商売のために出かけ、利益を手にできることも疑いません。
市場が不況になり、値段が下落することなど考えられない、負債を背負うことも、他の人に損失を与えることもないと堅く信じています。
というのは、彼らは何の妨げもなく利得を獲得できると確信しているからです。

彼らは自信家です。
さらに多くの利益を得ようと最後の力を振り絞り、努力を重ね、財を築こうと夢を膨らませます。

預言者よ、実はあなたがたは墓場に向かって歩んでいるのです。
墓地があなたがたの唯一の財産となり、死に装束があなたの唯一の所有物となるにすぎないことを忘れないでください。

近い将来実行しようと決心していることをあまりに軽々しく口にしてはなりません。
そうではなく、現在をしっかりと見つめようではありませんか。

というのは、現在こそが常に確かな時であり、そして、現在はほんの束の間のことでしかないからです。

「あなたの手がなし得ると分かったことはすべて、自分の力でそれをせよ。
あなたが行こうとしているよみには、わざも道理も知識も知恵もないからだ」と、いにしえの賢者は言います。

知恵に満ちた人であれば、この助言に心を留めることでしょう。

God Bless You!!


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