2019年11月22日(金)の手紙

2019年11月22日(金)


『あなたがたには、明日のことは分かりません。』ヤコブの手紙4章14節


神は私たちに記憶できる能力を与えておられます。
それによって、過ぎ去ったときを回想することができるからです。

もしその記憶力を十分活用することができれば、思い起こし、反省し、悔い改めることがスムーズに進むことでしょう。

神は、未来のことをいたずらに詮索するために私たちに目を与えたわけではありません。
悔い改めることができるために私たちに過去を明らかにしてくださり、そして、必要以上の好奇心から木来を隠しておられるのです。

ある人には暗い日々が待っているかもしれません。
しかし、それを知ることはできません。

むしろそのことを感謝しましょう。
なぜなら、苦悩を前もって知ってしまうと、それが何倍にも増して大きく見えてしまうからです。
起こるかもしれない災難の予想は手元にある楽しみに暗闇を投げかけることでしょう。

私たちは一人の死を恐れるあまり、千人の死を予想してしまいます。
そして、千人の死を恐れるあまり、たったの一撃で気を失ってしまう可能性があるのです。

地上の楽しみをその到来のときまで、神が隠しておられるのは、むしろ望ましいことではないでしょうか。
豊かな可能性があなたを待っているかもしれません。
しかし、そのことをだれも予想できません。
それはむしろ幸いなことです。

というのは、あなたの将来がそれによって特に確かなものになるわけではないからです。
地上にある良きものは接着剤のようなるのです。
それは俗なる世界に私たちを貼りつけ、そして、天に向かって上昇させない力があるのです。

もしそのとき、将来起こるかもしれない楽しい出来事のすべてを、前もって知ってしまえば、私たちは以前よりもはるかに世俗的になり、それまで以上に俗事に囚われることになるでしょう。

この現在の悪しき世界が私たちにより強い影響を与えるべきだ、とだれも望んではなりません。
そうでないことはかえって喜ばしいことです。

このように、将来という時が私たちにわずかな影響力しかもっていないことを、むしろ喜びましょう。
なぜなら、明日のことはだれにもわからないからです。

God Bless You!!


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