2018年6月15日(金)の手紙

2018年6月15日(金)


『愛はからかわない…。』コリント人への第一の手紙13章4節


ある父親が私を訪ねて来て、彼の息子のことを話しました。
「息子は爆撃でショックを受けました。
そのために、普通に口がきけず、困っていました。
何か言おうとすると舌がもつれて、つっかえてしまうのです。

学校に行くと、それがいっそうひどくなりました。
友達がみんなで彼をからかい、笑いものにしたからです。

ところがある日、別のひとりの友人が彼を教会の少年グループに誘ってくれました。
息子は日曜の午後いっぱいそこにいて、夕方に帰って来たとき、ただひとこと「だれもぼくを笑わなかった」と言いました。

それから二年、言語障害は克服されました。
全くそれは…。
こう話す父親の目に涙が浮かびました。
この、神のみことばの刻印を帯びた少年たちの、親切のおかげです」。

「愛はからかわない」。
そうだとすると私たちは、実に多くの罪を犯していないでしょうか。
ラテン語の聖書は、「愛はさかさまをしない」と訳しています。

人はよく恐ろしいほどに愛に欠け、さかさまをしてしまいます。
他人に向かってつまらない冗談を話しつつ、相手の内なる悩みに気がつかない。
神経をすり減らしている相手とも知らずに、口争いを演じてしまう。
励まさなければならないところを、叱りつけるのです。

私たちは生まれつき、霊的でない者たちであり、神なき者たちです。
それゆえに、もともと、いつも「さかさま」をやってしまうのです。

聖書はここで、聖霊が生み出してくださる愛を語っています。
この愛において、人はイエスに似る者とされるのです。
そのイエスは決してご自分にではなく、いつも他の人々のために心を用いる方です。

主よ。
私たちの本末転倒を赦し、私たちに聖い愛をお与えください。アーメン

God Bless You!!


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