2018年4月14日(土)の手紙

2018年4月14日(土)


『イエスは彼女に言われた。「マリヤ。」彼女は振り向いて、ヘブル語で、「ラボニ (すなわち、先生)」とイエスに言った。』ヨハネによる福音書20章16節


喜び溢れるイースターの賛美歌に「勝利、勝利は堂々と。
きょう、勝ちの君は戦から」という内容のものがあります。
このような凱歌に加わりたくない人はいないでしょう。

けれども真理のためになお明確にすべきことは、あの歴史上最初のイースターの朝、凱旋の祭りはなかったということです。
それは静かに静かに起こりました。

イエスは泣き悲しむマグダラのマリヤに近づかれます。
それは決して勝ち軍の祭りというものではありません。

マリヤはどのような人であったか。
聖書によると、イエスは彼女から「七つの悪霊を追い出した」とのことです。

意味深長なことばの背後に、数々の罪、情欲、陰鬱、絶望、孤独などを、果てしなく想像するばかりです。
かつてイエスが来られて、それらから彼女を引き出してくださったのです。
なんという助けであったことでしょうか。

イエスが十字架の上に死なれた時のマリヤの絶望を、想像することができます。
暗い淵が再び、彼女の前に口を開けたことでしょう。
墓の前で泣く彼女は、地獄と向かい合っていたのです。

そしてまさにその彼女に、イエスはご自分を現されました。
これが主の復活祭です。

よみがえった方は、ほかでもない十字架にかかった主です。
失われた罪人たちの救い主は、彼らの咎を償ってくださいました。
悪魔に捕らわれた人々の救い主は、高い代価を払って彼らを神のもとへと買い戻してくださいました。

この救い主は、罪の淵にある人々を救うために、地獄に飛び込み、地獄をふさぎ、ご自分の民が淵を越えて行けるようにしてくださったのです。

復活の主は凱旋将軍ではありません。
彼は今でも「世の罪を取り除く神の小羊」です。

主イエスよ。
あなたこそ私たちが必要とする方です。アーメン

God Bless You!!


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