2018年2月20日(火)の手紙

2018年2月20日(火)


『イエスは答えて言われた。「わたしといっしょに鉢に手を浸した者が、わたしを裏切るのです。」マタイによる福音書26章13節


それぞれにパンを持つ二本の手が両方向から伸びて、同時に鉢にパンを浸します。
イエスの手と、イスカリオテ・ユダの手。
主の死の前夜の食卓でのことでした。

ふたつの手が出会い、その瞬間に、恐ろしいことが起こりました。
ユダの中で、ひとつの長い歴史が終ったのです。
イエスとの交わりが絶たれて、主への裏切りが決定づけられます。
そしてイエスはこの瞬間、ユダを滅びるにまかせられました。

次の点をはっきりさせましょう。
ユダの問題は神を知らない人々のものではなくその逆です。
ユダはいわばキリスト者だったのです。
何年もの間、彼はイエスと旅をしました。

恵まれた輝きの時を幾たびも経験しました。
だれが見ても彼はまさしくキリスト者だったのです。

その彼を、イエスは滅びるにまかせます。
主はついに彼をあきらめてしまわれました。
心を痛めつつ、主は言われます。
「そういう人は生まれなかったほうがよかった。」

ユダには、罪と戯れる長い日々がありました。
そして確かにイエスはこのたましいのために心を砕き続けなさいました。
私たちの主、救い主はそれほどあっさり人を捨てる方ではありません。

しかしユダの場合には、ついにそうなってしまうのです。
救い主をまじめに考えないキリスト者がいるならば、このことをよく心に留めるべきです。

このひとりに起こったことは、エルサレムで大規模に起こりました。
何年もの間イエスは叫び続け、彼らを獲得しようとなさいました。
彼らは聞こうと思えば聞くことができました。
避けることも抵抗することも、もちろんできたのです。

彼らの心には、多くの戦いと躊躇がありました。
が、突然、決着をつける時が訪れます。
そして彼らはイエスを拒んだのです。
「十字架につけよ」と叫んで…。

主よ。
あなたのみもとに帰らせてください。アーメン

God Bless You!!


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