2018年12月28日(金)の手紙

2018年12月28日(金)


『そして急いで行って、…飼葉おけに寝ておられるみどりごとを捜し当てた。』ルカによる福音書2章16節


羊飼いたちは馬小屋の戸口に立っています。
息せき切って駆けつけたのです。
胸は高鳴ります。
みどりごの居場所を突き止めて、あとは扉を開くばかりです。

なんという扉でしょう。
聖書では行間に現れるだけですが、それはとても大切な扉です。

世間の大物を訪ねるともなれば、人はまず門から入ります。
それから、いくつもいくつも扉を通って行きます。
そしてようやく秘書嬢に会えたかと思うと、彼女は言います。
「社長はただ今、執務中です」と。

それにひきかえ、羊飼いたちは、ベツレヘムの馬小屋のこの扉を、だれにも邪魔されずに、事もなげに押し開きます。
すると、もうそこが救い主の前です。

なんとたやすく会えることでしょうか。
今日でもそうです。
私たちの人生の救い主、そのお方の前まではただの一歩です。

なんというみすぼらしい扉でしょう。
が、この扉が世界を二分するのです。

扉の外は律法の世界です。
私たちは好むと好まざるとにかかわらず神の律法のもとに生きています。
そして律法は私たちを告発します。

私たちは、自分でも罪人であることを充分に承知しています。
そして神の律法を押しのけて、絶えず自己弁護を試みなければなりません。
それでもなお神の律法は、私たちの良心に対して訴え続けるのです。

羊飼いたちは、しかし、扉を押して中に入りました。
それだけで彼らは、もう一つの世界、すなわち、新しい、神の恵みの世界に入ったのです。

私たちも彼らとともにみどりごイエスを礼拝し、賛美することができます。

「恵みによって。
もはやいかなる功績も、自分のわざも役立たず、ただ、愛ゆえに人となられた、この方のいさおしにより、彼の死が我らの救いとなった」。

主よ。
恵みの国の王よ。
私たちは、あなたのものにされたいと願います。アーメン

God Bless You!!


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