2018年11月30日(金)の手紙

2018年11月30日(金)


『彼らは、大声で叫んで言った。「救いは、御座にある私たちの神にあり、小羊にある。』ヨハネの黙示録7章10節


「彼らは大声で叫んで言った」。
荒々しく、にぎやかな歓声。
心の底からあふれる喜びの叫び。

これこそはキリストの群れの目標とする姿です。

この箇所を読む人は、おのずから祈り出します。
「主よ。私をそこにおらせてください。
これらの人々の中に、その歓声の中に。
また私が多くの人々をそこに連れて行けるよう、お助けください」。

ギリシャの歴史家クセノポン(キリストよりも四百年も前の人)は有名な従軍記『アナバシス』に、一つの壮大な場面を書き留めています。

彼自身そこにいたのですが、1万人のギリシャ軍がユーフラテス川の流域で、敵に囲まれて進退窮まりました。
が、やがて彼らは戦いを切り抜けて、メソポタミヤ平原から、イラン原野、アルメニヤ高原を通って、ついに黒海にたどり着きます。
彼らは助かったのです。

クセノポンは、彼らが海を見てあげた歓声を、感動的に記しています。
「海だ、海だ。助かったぞ」。

ヨハネの黙示録は、神の御座には「ガラスの海」があると言います。
そのほとりで、信仰のゆえにサタンの脅迫を受けつつも、この世を戦い抜いた神の子どもたちが、歓呼の声をあげ、「海だ、海だ。救われたぞ」と叫ぶことでしょう。

目的地を目ざすこの集団は、その信仰、忠誠、勇気を決して誇りません。
これは大切なことです。

十字架の死によって彼らを神へと贖い取ってくださった「小羊」イエスと、すべての栄誉と礼拝を受けるべき神とを、彼らは誇りとするのです。

主よ。
やがてあなたにお会いする人々の中に、この私をもおらせてください。アーメン

God Bless You!!


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