2018年1月22日(月)の手紙

『もしひれ伏して私を拝むなら、これを全部あなたに差し上げましょう。』マタイによる福音書4章9節


土曜日の新聞を開くとき、私はいつもふとした恐怖におそわれます。
「これをすべて読まなければならないのだろうか」。
ドイツでは土曜日の新聞は百科事典ほどの厚さになるからです。

でも、すぐにわかることですが、そのほとんどはただの広告です。
自動車、レジャー、洋服などなど、ありとあらゆる商品が顔をそろえています。

商取り引きは、人間のあらゆる分野にかかわるものです。
それゆえに聖書までもが取り引きを報じたとしても、一向に驚くに当たりません。
十字架の道へと踏み出す神の御子に、悪魔が広告をちらつかせたというのです。

山の上から、悪魔は主イエスにこの世のすべての富と栄華を見せて、「ひれ伏して私を拝むなら、これを全部あなたに差し上げましょう」と申し出ました。
しかし、宣伝は完全に失敗でした。
なぜですか。
広告は買い手の心をつかんでこそ意味があるのです。

しかし、悪魔が提示したものは、イエスが望まれるものではありませんでした。
世界征服。
それはイエスの意図ではありません。
イエスには強くなるおつもりはないのです。
私たちを強くするために、イエスはご自分を低くなさいました。

悪魔はイエスを強くしようとするのに、イエスは十字架上でまったく無力となられました。
それは私たちに神の子どもとなる特権を与えるためでした。

こうしてサタンの宣伝は退けられて、取り引きは成立しませんでした。
このことで私たちは神に感謝すべきです。
サタンに売り渡されてしかるべき私たちが、主に買い取られるものとされたからです。

主よ。
私たちを売り渡さず、神のものとして買い取ってくださって、感謝いたします。 アーメン

God Bless You!!