2017年12月1日(金)の手紙

2017年12月1日(金)

『しかし、もし分け隔てをするならば、あなたがたは罪を犯すことになり、律法によって違反者として宣告される。』ヤコブの手紙2章9節


その人の顔は垢でよごれ、長い髪は汚らしく、服にはビールのしみがついていた。
彼の周りには悪臭が漂っている。
この人が礼拝堂に足を踏み入れると、日曜礼拝に来ていた教会の人たちはみんな、知らんぷりをした。

彼は、説教壇に近づいていく。
そして、かつらを脱いで、礼拝メッセージを始めた。
教会員はあぜんとした。
その人は、自分たちの牧師だったのだ。

私たちが教会で挨拶をしたり、話したりする人は、大抵、自分の親しい人で、身なりはそれなりだろう。
あなたはどうか分からないけれど、私たちには、そのように行動する傾向がある。

ヤコブは、私たちのような人たちに「しかし、もし分け隔てをするならば、あなたがたは罪を犯すことになり、律法によって違反者として宣告される」と言って厳重に警告した。
外見や暮らし向きといったことで人をえこひいきするのは、神の家族のすることではない。

「あなたがたは、自分たちの間で差別を設け、悪い考え方で人をさばく者になったのではありませんか」と言われているとおり。

自分の隣人を自分自身のように愛したなら、幸いなことに、相手が誰であってもえこひいきはない。
ホームレスの男性、食べ物のない女性、心に傷を負った若者などに手を差し伸べるのは、聖書に従って、『あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ』という最高の律法を守ることになる。

嫌われ者には距離をおくような社会の中で、キリストの愛を示したい。
大切にされることを最も必要としている人を、喜んで受け入れたい。
お返しのできない人を助ける人こそ、本当のキリストの愛を持った人なのだから。

God Bless You!!

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