11月8日(火)の手紙


2016年11月8日(火)

『さて、兄弟たちよ。わたしの身に起った事が、むしろ福音の前進に役立つようになったことを、あなたがたに知ってもらいたい。』ピリピ人への手紙1章12節


聖書の最後のページには地図が載っているけれど、そのひとつはパウロの伝道旅行の経路を矢印で示したものだ。

はじめの三回の旅を示す矢印は、出発地を出て、その地に戻っている。
だけど、四度目の矢印はローマで終わっている。

パウロは、囚人として旅をした。
カイザルのもとで裁判にかけられるために、ローマへ護送されたのだ。

もしパウロ自身の言葉がないなら、四度目の旅は彼の人生にとって、不幸な出来事だったと思うかもしれない。
だけどパウロは、先の三度の旅と同じように、この旅を神が導き、神が用いようとされていると信じていた。

パウロは次のように述べている。
「さて、兄弟たちよ。
わたしの身に起った事が、むしろ福音の前進に役立つようになったことを、あなたがたに知ってもらいたい。
すなわち、わたしが獄に捕われているのはキリストのためであることが、兵営全体にもそのほかのすべての人々にも明らかになり、そして兄弟たちのうち多くの者は、わたしの入獄によって主にある確信を得、恐れることなく、ますます勇敢に、神の言を語るようになった」と。

人生の旅路の中で、自分を囚人のようだと感じたり、人生は自分の力ではどうにもならない事ばかりだと思ったりしても、信仰を持って神の御言葉を信じるなら、神は私達を大いに励ましてくださる。
回り道に見えるものが、実は、新しい祝福への道かもしれないのだから。

God Bless You!!

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